便所の穴へ戯言を叫んでみる
なんだコノヤロ、やんのかこら。
それって防災じゃなくない?それって復興じゃなくない? - 2014年03月11日

少し前のNHKスペシャルで言っていた。

どう使われる 3.3兆円 ~検証 復興計画~

「何百億円もかけて今回の大震災クラスの高潮にも耐えられる巨大な防潮堤を築き、何百億もかけて宅地に盛り土をして・・・何百億円をかけてアレもして・・・何百億円をかけてコレもして・・・計画は二転三転して・・・すでに3年・・・何時になったら戻れるかまったくわからず、結局その街に戻りたいと言っている元住人は50%にも満たない・・・」

その番組で、津波で被害を受けた女性が言っていた。

「震災直後は防潮堤が必要だとおもった。でも防潮堤が完成すれば海がまったくみえなくなってしまう。この街は海と共にあった街だ。それが無くなってしまうのはあまりにも悲しい。だから防潮堤建設を見直してほしい。」

「防潮堤建設は国の補助金で建設される。防潮堤を縮小すると、縮小分の費用を国に返さなければならない。だれがどのように返すのか。加えて、防潮堤縮小に伴い防災計画も見直さなければならない。そうすると防災施設の建設も変更される。つまり復興がさらに遅れる。だから防潮堤は縮小せずに建設する。」

少し前のNHK教育(いまはEテレというのか)で言っていた。

サイエンスZERO 津波の真の姿をとらえろ ~世界最大!海底地震津波観測網~

「東日本大震災の震源地を中心に日本海溝に沿って大規模な津波検知システム網を構築した。これで従来よりも20分以上も早く、従来よりも何倍も良い精度で津波を検知できる。これでいち早く正確な津波警報を出すことができる」

この二つを見て思った。
その防潮堤を建設したことで、今後どんな津波がきても人が死なないようになるの?
その防潮堤を建設したことで、二度と家が流されなくなるの?
ちがくない?
そういうのが防災じゃなくない?

津波で車や家が流されたとしても、昔と変わらない姿で一刻も早く復興させる。
ただし、同じ規模の津波が来てもだれも死なないようにする。
新しい検知システムを使って迅速に津波を検知して、
出来るだけ早くどんな津波がきても大丈夫なところに逃げる。
家や車は大切な想い出と一緒に津波で流れてしまうけど、津波では絶対に死なないようにする。
無くなってしまったモノは返ってこないけど、国のお金を使っていち早く立て直す。

これが防災じゃないの?
これが復興じゃないの?

ウン百億円もかけた挙句、三年たっても戻れないどころか、いつもどれるかわからないなんて、そんなの防災でも復興でもないよね?
その街に戻ってくることを決めた人達は、同じ規模の津波がきたら家が流れるのは承知の上だよ。それでも戻ってきたいという強い気持ちがあるんでしょ?命と家を建てられる経済力があれば、なんどでも戻ってくるよ。故郷ってのはそういうもんでしょ。

「この街は東日本大震災クラスの津波が来た場合、全部流れます。でも一人も死なせません。思い出と一緒に流れてしまった家や家財は戻ってこないけれど、国が責任もって家を建て直します。だから安心してこの街に住んでください。そのかわり、津波が来た時に避難所にいちはやく逃げ込めるように訓練してください。」

これが防災じゃないの?
これが復興じゃないの?

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